遺伝子のたくらみ ヒトは恋せずに生きられない


遺伝子のたくらみ―ヒトは恋せずに生きられない

著者/訳者: 香田 康年/
出版社  : PHP研究所
出版日  : 1997/09

進化には勝手な解釈と誤解が付きまとうものらしい。人間はゾウリムシにくらべて進んでいるわけではないし、ゴリラより高等というわけでもない。というか、人間は魚の一種である。
この考え方を理解したのはこの本ではないが、これを理解し納得するのはけっこう大変だった記憶がある。
さらに、動物の同種殺しや子殺しについての説明。働き蜂は自分で子供を残せないのに、なぜ女王蜂のために働くのかを血縁度によって説明したハミルトン。
遺伝子を中心に恋というものをとらえた思考実験はおもしろい。