悪魔の思想 「進歩的文化人」という名の国賊12人
著者/訳者: 谷沢 永一/ 出版社 : クレスト社 出版日 : 1996/02 |
- 32年テーゼ
- 国際共産党組織より発行された「日本における情勢と日本共産党の任務についてのテーゼ」日本は強盗であり、封建的であり、前資本主義的であり、半封建であり、封建制の遺物を基礎とし、反ソヴィエト計画を持っている
- 大内兵衛
- われわれは中国に対して今もなお戦争の責任を清算していない。明治・大正・昭和を通じての日本のドロボウ根性−軍国主義をたたき直さない限り、日本は世界を大手を振って歩くことはできない。
- 鶴見俊介
- シベリア抑留中に死亡した5万5000人の日本人捕虜は、日本がソビエトと戦った8日間の戦闘に対する対価でした。伊藤の推定によれば5万5000人の捕虜の死亡は、日本人がシベリアの冬に耐えられるだけの適応能力を持っていなかったからだと述べています。このような日本人の感情が今日までソビエト・ロシアの側が保留している千島列島中の2つの島択捉と国後について日本が強く要求しないと言うことの背後にあるように思われます。
- 丸山眞男
- 人間を第一工場主や自作農と第二は都市における文化人に分けます。東大生は第二に分類されます。第1はファシズムの社会的基盤であり、亜インテリゲンチャである
- 横田喜三郎
- 東京裁判に対して、国際社会が制裁を加えようとすれば、これを構成している諸国家が協同して制裁を加えるほかない。実質的にはこれを承認し採用することが正当であるのは言うまでもない。実質を、実質的に見て、実質・・・。晩年に天皇陛下より勲章をもらってからは、反皇室から逆転する。
- 安江良介
- 金日成主席閣下は、世界に例を見ない政治家であります。日本側の姿勢は自らの歴史の誤りを清算しようと言うせいじつと主体性を書くものであり、日本人の一人としては憂慮に堪えないところであります。
- 久野収
- 昭和39年ごろ絶大な権威を持っていた「思想」の編集顧問「ぼくは、終始一貫進歩的インテリなんだが」「社会主義の国家は侵略しないんだ」
- 加藤周一
- 日本もフィンランドのようにソ連と付き合ったらいい。
- 竹内好
- どうも日本の指導者は大東亜戦争を続ける方向にいっている。中国の核兵器だけが核戦争を防ぐ
- 向坂逸郎
- ソ連はですよ、日本とは比べ物にならない。ソ連人の教養は日本人とは比べ物にならない。高いです。思想の自由も日本とは比べ物にならないぐらいある。
- 坂本義和
- 日本人の持っているソ連観は、ソ連との関係で日本は全面的被害者であり、日本は加害者になったことがないという意識に裏打ちされているが、これは、国際政治についての常識に照らしてみてもかなり独善的な自己イメージであるといわざるを得ません。日本はもっぱら経済的な侵略をアジアに対して行ってきたという特徴を持ってます。広島長崎は人類史的な象徴的意味を持つものであって、明らかな侵略行動であった真珠湾攻撃と同列に議論するのはおかしいのです。
- 大江健三郎
- 私は日本が中国にしっかりした謝罪と保証を行わないことが、現在及び未来の中国の進み行きについて、日本人としてまともな勧告をなしえない理由だと思う。
- 大塚久雄
- 近代化という語について、私の場合には資本主義以前の社会諸形態のどれか1つから資本主義だけでなく、社会主義への移行を含めるようなものだったのである。