なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか―記憶と脳の7つの謎
出版社 : 日本経済新聞社 出版日 : 2004/11 |
記憶の7つのエラー
- 物忘れ
- 不注意
- 妨害
- 混乱
- 暗示
- 書き換え
- つきまとい
時間ベースの展望的記憶
人の名前は最も度忘れしやすい。地名や職業などと違って本人と何の関連性もないから。
ヒントが与えられると記憶喪失になる。すなわち記憶の混乱
デジャ=ヴュはなぜ起こるのか。19世紀にアルノーにより発見。1993年ブルース・ウィルトシーデジャビューに関する実験。予測しやすさから、経験済みであると勘違いを起こす。
高齢者の記憶を悪用した詐欺。高齢者に対して記憶に関する意識を変えてもらう。
潜伏期億の混乱。源泉となった記憶について考えたり活用できない
目撃証言を行うときに暗示を与えると、見たはずのないことを見たという
子供に二度面談して、二度目の面談で一度目にえられない証言が得られたときは、二度目は不正確であることが多い。幼児虐待の冤罪が多い
- 調和編集
- 現在の感情に調和させるために記憶を編集する
- 利己的編集
- 他人の記憶より自分の記憶のほうが正しいと思う
- 反事実思考
- あのとき、こうなるべきであった
否定的な自己スキーマが欝を導く
扁桃体には恐怖やトラウマとなった出来事に対して、その記憶を生々しく、しかしどこか過剰によみがえらせるホルモンを分泌させる。