イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき
重要なことは、2世代以上を生き残ったメーカーはないということ。なぜだ
- 技術、資金、優秀な経営陣、優良な顧客、全てがそろっていた
- 次世代のメーカは小さく、チープな小技でちゃちな新製品から始まる。
- 次世代の顧客は、高度な技術に興味を示さず妙な注文をする変な奴ら。しかも夢は大きいが信用もない。
- 企業の判断としては、現在の顧客に対して会社を最適化するしかない。
持続的技術と破壊的技術は異なる
破壊的技術の原則
- 企業は顧客と投資家に資源を依存している
- 小規模な市場では大企業の成長ニーズを解決できない
- 存在しない市場は分析できない
- 組織の能力は無能力の決定的要因となる
- 技術の供給は市場の需要と等しいとは限らない
考察
産業は徐々に始まり勢いをつけて成長しゆっくり飽和するという話は、この本よりもむしろセオダー モーディス予測学入門のS字カーブで説明されている。
現在の主な顧客にフォーカスしすぎると、後で顧客と心中することになるという明快な理屈。
コンピューターの部品であるハードディスクは主君の興亡に追随しただけのことで、複数の顧客を持っている企業にはこの法則は当たらないであろうということは容易に想像がつく。
以下の記事を読んで、自分でも買って読んでみたが違う印象を受けた
http://satoshi.blogs.com/life/2005/11/post_2.html