ケータイを持ったサル―「人間らしさ」の崩壊

 サルは捕食者に狙われたとき、警戒音を出して逃げれば、少し危険度があがるだけで仲間も助かる可能性が高まるのに、実際には声を出さずに逃げる。
 同様の心理テストを行うと、ケータイ族はサルに近い行動を示す。これを「関係できない症候群」という
ウェーソンの4枚カード問題。「アルファベット」と「奇数偶数」などの無機質なものから、「ユダヤ教」と「安息日」とか、「タバコを吸う」と「未青年」などの表記を社会的なものに変えることで正解率が上昇するする。掟を破っているものを見つけ出すための社会的賢さ。