グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書

【目次】

第1章 世界を震撼させた「破壊戦略」

新聞の見出しを配信するGoogle news.それ以前には神戸のデジタルアライアンス社がライントピックスというサービスを提供していた。
東京地裁は1審で「見出しは記事ではない」という判決。その後、読売新聞はGoogleへの記事提供を拒否し、各誌が続いた。
地方新聞が検索されるようになり、最終的には大手もGoogleに従わざるをえなくなった。
 読売新聞はその後控訴し、2005年10月に地財高裁にて、「記事の見出しには著作権はないが、DA者は不法行為で利益を得ている」として勝訴した。
GoogleMapによる地図サービスの破壊
サンと提携したことによるGoogleOfficeへの期待
無線LANを使ったGoogle net計画による通信業界の破壊、無料で利用できて地域密着広告を出す
GoogleBookSearchによる出版業の破壊

第2章 小さな駐車場の「サーチエコノミー」

羽田空港そばの夫婦経営の駐車場がGoogleを使って成功するまで
キーワード広告はオーバーチュア(最初の名前はGoto)の創設者ビル・グロスが1998年に発表した。Googleは2002年にこれを真似てアドワーズを開始した。
GoogleSEOとの戦いも、このあたりから本格化した。

第3章 一本の針を探す「キーワード広告」

再び駐車場経営を営む山崎夫妻。従来の広告はオーバースペックであった。地域目的客層を限定するべき。現在7割が固定客

第4章 メッキ工場が見つけた「ロングテール

パレートの法則のだめな部分を使う。まずはメッキで検索してトップに出るための努力。
情報漏えいなしに試作部品の少量発注を探している技術者のニーズとマッチング。
個人メッキという需要のしっぽ。「必殺メッキ職人」

第5章 最大の価値基準となる「アテンション」

アドワーズアドセンスによる、ちりも積もれば山以上
インターネット大陸のブレークスルーがブログによるトラックバック。これによりポータルサイトへの封じ込めは解除された。
情報は爆発的に増えるのに、人々の注目(アテンション)は有限

第6章 ネット社会に出現した「巨大な権力」

司祭となるGoogleGoogle八分問題。そのページが存在しないかのように扱われる。