質問力
著者/訳者: 齋藤 孝/ 出版社 : 筑摩書房 出版日 : 2003/03 |
作者の斉藤孝氏は1960年生まれ。多分秀才と呼ばれるような人なのだろう。
「受験勉強を必死にやっても将来にはつながらない」なんて学生のときによく言われたが、ちゃっかりつながっている人がここにいる。
そんな受験の覇者が書いた本だけに、実に要点がうまくまとめられていて、賢い人に
借りた授業のノートみたいだ。
前半はさまざまな技法の紹介、それを使う場面と効果、そしてその裏づけ。
後半は実際の対談の解説。応用問題と模範解答が書いてある。
実はこの本を読んだのは先月だった。今、感想を書こうと思っても全く何も覚えていない。
唯一覚えているのが、彼と息子との会話だった。
こういうどうでもいいことしか覚えていないから、エリートになれなかったんだろうな。
- 技法のメモ
- うなずきから言い換え
- 沿う技
- オウム返し
- 共通点
- 共感
- 相手の話にポイントをたくさん見つける
- ハイレベルな沿う技
- 相手の話にキーワードを見つける
- 構え作りの技
- 身体的な言語を使う
- 聞いてみただけの質問
- 相手を勉強したからできる沿う技
- 相手の変化について聞く
- 去年行っていたあの話し
- 本質的かつ専門的な質問
- 相手の専門性を尊重した質問
- 素朴だが本質をついた質問
- 相手に沿いつつずらす技
- 相手の言葉を整理する
- 具体的にどういうことなんですか
- ずらすコツは具体と抽象の往復運動
- いきなり本質を聞く
- 自分の経験にひきつけて絡ませる
- そのうちどこかで引っかかってください
- 私個人の話になりますがと宣言する
インタビュー番組の副音声かなにかで、解説をする番組をやったら面白いと思うけどなあ