プルトニウムの未来 2041年からのメッセージ


プルトニウムの未来―2041年からのメッセージ

著者/訳者: 高木 仁三郎/
出版社  : 岩波書店
出版日  : 1994/12

この本の発売当時はフランスで再処理した燃料輸送が話題でした。
当然ながら、このあとに起こる「バケツでウラン事故」については書かれていない。この本の後半はSF風物語になっているが、もしこの事故の後に書かれたのであれば、まったく違うものになっただろう。

  • プルトニウムはウランと比較して、とても扱いにくい。
  • 冷却にはナトリウムを使う。水と触れると爆発する。
  • MOX燃料など正気の沙汰ではない。
  • 核兵器削減条約後ウランのスポット価格はピークの1/10まで下がった。
  • 日本だけが核燃料サイクルを捨て切れていない。
  • ガラス固形体に処理された使用済み核燃料は、ものすごい放射能を出すことで、盗もうとする人間を即死させる。
  • 低レベル廃棄物は地下にうめると安上がり。地下水汚染の可能性あり。
  • 使用済み核燃料を太陽に捨てるという考えもあるらしい。
  • フェイルセーフより怖い共通要因故障というものがある。

物語ですが、素人だけにさっぱり。説明多すぎ。