ホワイトハウスの記憶速読術


ホワイトハウスの記憶速読術

著者/訳者: 斉藤 英治/
出版社  : 双葉社
出版日  : 2001/06

多忙も大統領も使っている速読法そのものではなく、それを筆者が発展させた
ものらしい。

人間の脳の構造にあわせて、読書を(スピード、理解、記憶)の3要素に分類。
つまりは、1冊の本を3回読む

  • スピード
    • Registration
    • 1ぺーじあたり2秒から5秒で流し読み(スキミングという)
    • 理解すべきと思ったら、本の余白に−をつける
    • 表紙、目次、チャート、図表、キーポイント
    • 構造、ながれ、重要箇所の把握
    • ペンを持って読む。指揮棒代わりに視線を誘導する。
  • 理解
    • Retention
    • 自分が理解できる最高スピードで読む
    • 記憶すべきと思ったら、本の余白の−に縦棒を入れて+にする。
    • 現時点で必要のない情報であれば、ここで読書を終了してもよい
  • 記憶
    • Recall
    • 覚えるためにじっくり読む
    • 取り組んで考え、理解、想起できる形で記憶

以上の方法により、時間の大部分を理解と記憶に使える。

スピードを使い分ける。一冊の本を同じペースで読まない

  1. 超速読 10分から15分で1冊読む
  2. 速読 理解や記憶を気にせずぱらぱらと読む
  3. 最高理解速度 きちんと理解しながら、自分の最も早い方法で読む
  4. 理解速度 自分が理解しながら読む通常の速度 精読速度
  5. 熟読速度 アンダーラインやメモを書き入れながら読む
  6. 学習速度 試験準備のように、知識を消化し、あとで組み立てられるように

欧米型速読技術

  1. スキミング 本全体を捉える
  2. スキャンニング 興味のあるキーワードを検索する
  3. メインアイデア把握法1つのパラグラフの中には1つの重要なアイデアがある
  4. キーワード読み 重要単語をキャッチする
  5. ワードシグナル法 接続詞に着目する。日本語では使いにくい
  6. メンタルピクチャー法 頭の中に黒板を持て
  7. 水平読みと垂直読み 縦書きの本なら横に視線を動かすことで面でとらえる。
  8. プレビュー法 目次、前書きを活用して本全体の下見をする。
  9. トレーシング法 本のどこに何が書いてあったかを記憶する。内容は必要なときに読む
  10. 文書パターン認識 筆者のねらいや流れを理解する
    1. 経験共有型
    2. 質疑応答型
    3. 情報提供型
    4. 意見証明型
    5. 結論の証明型

日本QC型記憶速読術

  1. パレートの28(ニッパチ)の法則。2割の重要な部分に8割の大事なことがある
  2. トヨタの看板方式 目標と納期を看板に掲げる
  3. アナログ読み イメージとしてみる
  4. 右脳、左脳のバランス
  5. 視点移動 視点移動の回数を減らす
  6. 心を豊かにする
  7. 読書の3系列
    1. 15分で1冊立ち読み
    2. 1時間以上かけて精読
    3. テープで聞く
  8. 生きがいと目標を持つ
  9. アウトプットが増える
  10. 書物は心の栄養なり

はっきり言って、重要なのは最初の2個だけ。同じ数の10個にしたいのはわかるが
あとのほうはもうコツなんだか何なんだか。馬鹿にしていたキム式速読術と同じことを言ってるし。