ヘソマガリ 未到の日米同時株式公開を実現した新世代の経営感覚
著者/訳者: 峰岸 和弘/ 出版社 : ダイヤモンド社 出版日 : 2000/06 |
行動力のある高校生をまわりが持ち上げて社長にさせて日米同時IPOを行うまでの話。
クレイフィッシュと光通信の不思議な関係はここから始まった。
ベンチャー礼賛、ITバブル、マザーズ発足、このときに時代はヒーローを必要としていたのだろうと思う。
100%子会社化も辞さない覚悟と言っていたら、本当に社長の座を追われてしまった。
中小企業のサーバーを預かって運営すると言う仕事は最初に契約すれば、あとはお客のほうで更新を申し出てくれる。いわゆる保険契約のようなものだ。
したがって、最初にある程度の顧客を集めてしまえば、あとは努力しなくてもお金が入ってくる。
特にWEBページからメール転送主体であれば、ルーティンワークなのでなおさらだ。
クレイフィッシュのネームバリューと技術は立ち上げのときにしか必要ない。
それでも50%以上の株式を光通信に移して、経営に口出ししないと約束させたというのは、カモがネギしょっているようにしか見えない。
「シリコンバレーの企業家に似ている。」何度か登場する根拠レスな人物評価は何なんだろう。
シリコンバレーの企業家はそのほとんどが成功しない。たまに大当たりが出る。そんなもんらしいです。
社長の座を追われ、敗軍の将になった松島氏は、今は多くを語る
でも、結論がこれじゃ悲しいなあ。
Venture nowのfounderで金曜日連載していた。
http://www.venturenow.tv/founder/
よせばいいのに本まで書く
追われ者 こうしてボクは上場企業社長の座を追い落とされた
出版社:東洋経済新報社
ISBN:4492970258
ブックオフに並んでいたら買うかも。