養老孟司アタマとココロの正体
著者/訳者: 日経サイエンス/ 出版社 : 日本経済新聞社 出版日 : 2003/10/31 |
- 北野宏明
- ソニーコンピューターサイエンス研究所
生物の発生シミュレーション。
Aの遺伝子がBの遺伝子を抑制しているとか、CがDを活性化しているとか
- 川人光男
- ATR脳情報研究所
内部モデルが小脳のなかにあるのではないか。「逆モデル」目標とする動きを入力するとそれに必要な指示を出す。
FPGAを使った脳モデル。静止飛行ができる小さなヘリコプターを作っている。
近くモノは大きく揺れるが遠くのものは少ししか揺れない。欲を持つ。
コンピューターに対してお返しをする。と言う実験。役に立ったコンピューターにはお礼をする。
自分の意見に同意してくれたものに従う。
- 合原一幸
- 東京大学大学院新領域創成科学研究科
カオスニューラルネットワーク。
ニューロンのモデルで一番単純なものは「マカロック・ピッツモデル」で入力の多数決で出力が決まる。
実際のニューロンはそんなに単純なものではないだろう。「インテグレーター」という積分モデルと「コインシデンスディテクター」同期した入力パルスの合計強度と閾値を比較するモデル。
バーチャルリアリティー。脳の中の補完
- 辻井純一
- 東京大学大学院情報理工学系研究科
言語学と神経生理学の間は広い。言語学者が定式化した言語現象のモデルがあるので、それをコンピューターで処理する。
各言語にかなり共通した規則性がある。生まれつき人間が持っている認知の構造か。
- 下條信輔
- カリフォルニア工科大学生物学部
知覚が経験に影響されている。脳に電磁コイルで磁気パルスを与えると視野に穴が開く。タイムラグがある。視覚には数十ミリ秒のタイムラグがあるのではないか。
30から40ミリ秒の差では聴覚と視覚のタイミングが逆転することがある。
場面の切り替わりのときは2コマ分ほどのブランクを入れると見る人はそこで瞬きをする。
「くせ」が脳につく。「クオリア」はニューロンの活動からいかにして生じるのか。
脳のマップ。オーバーラップしている。秩序変数が連続的に配列している。
情報量最大化が自己組織化のメカニズムと非常によく一致する。
カニッツァ図形。ないはずの3角形が見える。
カオス力学系。カオス的遍歴。
提示の感覚レベルは普通のカオスダイナミックスで記述できる。高次機能は「論理からダイナミックスへの変換ルール」を競ってして調べていたら、また違うカオスが現れた。