養老孟司アタマとココロの正体

ohsaruman2004-05-27


養老孟司 アタマとココロの正体

著者/訳者: 日経サイエンス/
出版社  : 日本経済新聞社
出版日  : 2003/10/31

北野宏明
ソニーコンピューターサイエンス研究所

生物の発生シミュレーション。
Aの遺伝子がBの遺伝子を抑制しているとか、CがDを活性化しているとか

川人光男
ATR脳情報研究所

内部モデルが小脳のなかにあるのではないか。「逆モデル」目標とする動きを入力するとそれに必要な指示を出す。

市川道教
理化学研究所脳科学総合研究センター

FPGAを使った脳モデル。静止飛行ができる小さなヘリコプターを作っている。
近くモノは大きく揺れるが遠くのものは少ししか揺れない。欲を持つ。

竹内勇剛
静岡大学情報学部情報科学

コンピューターに対してお返しをする。と言う実験。役に立ったコンピューターにはお礼をする。
自分の意見に同意してくれたものに従う。

合原一幸
東京大学大学院新領域創成科学研究科

カオスニューラルネットワーク
ニューロンのモデルで一番単純なものは「マカロック・ピッツモデル」で入力の多数決で出力が決まる。
実際のニューロンはそんなに単純なものではないだろう。「インテグレーター」という積分モデルと「コインシデンスディテクター」同期した入力パルスの合計強度と閾値を比較するモデル。

広瀬通
東京大学先端科学研究センター

バーチャルリアリティー。脳の中の補完

辻井純一
東京大学大学院情報理工学系研究科

言語学と神経生理学の間は広い。言語学者が定式化した言語現象のモデルがあるので、それをコンピューターで処理する。
各言語にかなり共通した規則性がある。生まれつき人間が持っている認知の構造か。

下條信輔
カリフォルニア工科大学生物学部

知覚が経験に影響されている。脳に電磁コイルで磁気パルスを与えると視野に穴が開く。タイムラグがある。視覚には数十ミリ秒のタイムラグがあるのではないか。
30から40ミリ秒の差では聴覚と視覚のタイミングが逆転することがある。
場面の切り替わりのときは2コマ分ほどのブランクを入れると見る人はそこで瞬きをする。

茂木健一郎
ソニーコンピューターサイエンス研究所

「くせ」が脳につく。「クオリア」はニューロンの活動からいかにして生じるのか。

田中繁
理化学研究所脳科学総合研究センター

脳のマップ。オーバーラップしている。秩序変数が連続的に配列している。
情報量最大化が自己組織化のメカニズムと非常によく一致する。
カニッツァ図形。ないはずの3角形が見える。

津田一郎
北海道大学大学院理学研究科

カオス力学系。カオス的遍歴。
提示の感覚レベルは普通のカオスダイナミックスで記述できる。高次機能は「論理からダイナミックスへの変換ルール」を競ってして調べていたら、また違うカオスが現れた。