医者からみた「脳内革命」の嘘
著者/訳者: 永野 正史/ 出版社 : データハウス 出版日 : 1997/02 |
いわずと知れた脳内革命に対するアンチテーゼ本である。
脳内革命はトンデモ本であり、こんな本を信じる人がいるのかと思っていたら当時の定説になってしまった。
東大出身の病院の院長が嘘を書くわけがない。とまで言われた。
この本では、脳内革命の矛盾点を一つ一つ真面目に反論している。
しかしながら、読んでいて面白いものではない。
自分の専門分野にたいして、デタラメな説をぶちまけられたら
頭にくるし、反論もしたいだろう。医療の分野だけに、間違った治療法で取り返しのつかないことだってある。
でも、本として出版する以上は、お金を払ってよむ人がいるわけで、その辺の人が何を期待しているのかということと、筆者の先生が期待している効果がずれているような気がしてます。
おいらは、「先生言ってやって下さいよ」的な気分で買いましたけど。
あれほどブームになった脳内革命を、今となっては信じている人などいない。
そういうところがおもしろい。