バターはどこへ溶けた?
著者/訳者: ディーン・リップルウッド/ 出版社 : 道出版 出版日 : 2001/04 |
たぶんチーズはどこへ消えた?(ISBN:459403019X)の2匹目のどじょうを狙った本だろう。
だって「ちーずは」で検索したら、ほらこんなにあるある。
がしかし、この本を読んでしまうと、これはチーズに対するアンチテーゼであることがわかる。
この本には狐が2匹、猫が2匹登場する。狐はチーズ本よろしく全力でバター探しをする。
猫も一緒に探すが、所詮は猫なのであきっぽい。バター探しもすぐにあきてしまう。
心を打つひとことは
「夢を抱いているときの決意など、逆境にあってはもろいものだ。」
というのは最後に出てくる言葉よりグサリときた。
最後の言葉
- たしかなものなどない
- 心から楽しめ
- 移りいく物事のすばらしさを知れ
- 足をとめてしっかり自分をみつめよ
- じぶんらしくあれ
- 清貧の志をもて
- ありふれた幸せに気づけ
チーズがなくなる恐怖につつかれながら、チーズの奴隷となっているネズミたちを見るに見かねて和尚が筆を取ったのはわかる。
でも、おいらはやっぱりチーズ探しがいいな。チーズ探しって苦しいけど楽しいよ。