「考える力」をつける本 2


「考える力」をつける本〈2〉―「自分の考え」をどう深め、どう実践するか

著者/訳者: 轡田 隆史/
出版社  : 三笠書房
出版日  : 1997/08

  • 「十を聞いて一を知る」くらいがちょうどいい
  • 「引用のすごさ」
  • 「暗黙の前提」にこそ、知りたいことが隠れている
  • 「非難・小言・注意」の裏にあるものを読めるか
  • 「考える力」を鈍らせる四つの症状
    1. すねる
    2. ひがむ
    3. ひねくれる
    4. いじける
    5. ふてくされる

実に文章がうまい。おまけに引用されるのが、聖書であり、論語であり、ガリア戦記であり、宮沢賢治であり、川端康成である。
「先生ごめんなさい。」だ。読んでいて条件反射で萎縮する。まけるもんか
気に入らないのが、関東大震災の後、自警団が朝鮮人狩りをしたと他人事のように書いてある。
当時の朝日新聞は「朝鮮人の暴徒が起つて横濱、藭奈川を經て八王子に向つて盛んに火を放ちつつあるのを見た」と報道したのだ。
知らないのか、とぼけるのかは定かではないが、その部分に触れないで他人の批判をするのは、何かおかしい。