マンガ金正日入門 北朝鮮将軍様の真実


マンガ金正日入門-拉致国家北朝鮮の真実

著者/訳者: 李 友情/李 英和/
出版社  : 飛鳥新社
出版日  : 2003/07/31


金正日は最初ユーラという名前だった。旧ソ連スターリンの死後、フルシチョフによるスターリン批判が始まると、ソ連にべったりでは都合が悪くなったので金日成が改名させた。
最初は正一と書いたが、金日成の嫡男であることを示すため、一と発音が同じ日に変えた。その結果金正日となった。
8歳のとき母親貞淑をなくす。このため母親への執着心は大変なものがある。
腹違いの弟の平一は金日成によく似ていて、学生自体には多くの面で金正日を圧倒していた。金正日は権力を握った後、学生時代の2人の記録が残る母校の南山高校をなぜか爆破した。
金日成総合大学に進学したが、そこではエリート層であっても野営訓練をさせられた。正日野営訓練をさぼって映画を見に行っていた。
金日成は映画を利用して国民を扇動したという理由で甲山派の粛清。その後、映画に力を入れると言う方針に金正日は名乗りを上げた。
黄長菀が日成に左遷されたとき正日は助け舟を出した。黄長菀主体思想を作り上げ日成独裁政権の根拠とした。これにより金正日はさらに株を上げる。
継母の聖愛が平一に後を告がせたいと意思を抜け目なく読み取って、聖愛の不正行為を入念に調べ上げ準備する。日成と聖愛が仲たがいしたタイミングで、すかさず日成に聖愛の不正を報告した。
これにより、日成と並んで肖像画を飾られるまでになっていた聖愛は失墜する。
子供のときにパルチザン元老グループに礼儀をつくしたため、日成に正日を後継者として推薦してもらう。

 平一には呉振宇という強力な後ろ盾があった。金正日がいくら陰謀をめぐらせても失敗するため、彼に取り入ることにした。
その後、呉振宇はパーティの帰りに飲酒運転で謎の交通事故に会う。生死をさまようことになるが、金に糸目をつけない金正日の医療支援により奇跡的に一命を取り留める。その後、呉振宇金正日に頭が上がらなくなる。
 金日成亡き後、もはや彼を止めるものは誰もいない。